アメリカと日本のスタイル
有給休暇の取得には、アメリカと日本では、そのスタイルが大きく違います。
アメリカにおいては、仕事は会社の為ではなく自分の為にするというのがスタイルです。その為、休暇も自分の為にとる事が当然の権利だとされています。有給休暇をとる場合には、自分の都合に合わせ、申請するのが一般的です。それに対して、日本の場合は、仕事は会社への貢献であり、その為に能力を活用するというのがスタイルです。有給休暇に留まらず、一般に与えられている休暇をとる事に対しても、マナーや配慮を求められます。会社側の都合に合わせ、自分のスケジュールを調整するのが日本の休暇のとり方です。
こうしたスタイルの違いは、有給休暇をとる日数にも見られます。アメリカの場合には、バケーションシーズンになると、1ヶ月まとめて取得しても、会社側は認めなければなりません。しかし、日本の場合、法律的には違反していませんが、配慮という点から、何日もまとめて有給休暇を取得する事は好ましくありません。
こうした点を踏まえると、外資系の会社は、どちらかというとアメリカスタイルである事から、有給休暇も日本スタイルより取得し易いと言えるかもしれません。